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★★★★☆:『SEからコンサルタントになる方法』 北添裕己

2010 年 12 月 19 日 コメントはありません
基本情報 Amazon情報

SEからコンサルタントになる方法

著者/訳者:北添 裕己

出版社:日本実業出版社( 2008-01-31 )

定価:¥ 1,470

Amazon価格:¥ 1,470

単行本(ソフトカバー) ( 189 ページ )


目次
はじめに

第1章 コンサルタントのことを知っていますか?

SEから見てコンサルタントはいい仕事?
 コンサルタントはSEから人気のある転職したい職種
 「高収入」「仕事のやりがい」がコンサルタントの魅力
 SEからコンサルタントへの近道はあるか?
多岐にわたるコンサルタントの仕事
 コンサルタントの仕事はプロジェクトごとで内容が変わる
 5つに分類されるコンサルティング業界
 金融機関でのM&A後の経営シナジーを実現する経営戦略
 商社での原価計算システム導入プロジェクト
コンサルタントとSEの仕事内容の違いと共通点
 コンサルタントはあくまで経営を改善する職業
 プロジェクトマネジメントはコンサルタントとの共通スキル
 ITスキルがなければ何も見積もれない
SEが新たに身につけなければならないこと
 「体力」「献身的な姿勢」「俯瞰力」がコンサルタントには必須
 ある程度の提案スキルも必要
 コンサルタントになるための基礎力やスキルの身につけ方
解決しておきたいSEの勘違い
 英語力は必須ではないが、あったほうがいい
 すぐリストラされることはないが、査定は大幅に変動する
 業務知識は少なくてもいい
 コンサルタントは“先生”ではなく“お手本”
 危なくなっても、最後まで困難に立ち向かわなければならない

第2章 コンサルタントになるための基礎力・考え方

1日の仕事量と優先順位の決め方
 転職前に身につけておくもの
 タイムマネジメントの基本はクリティカルパス
 「話3分の1の法則」で仕事を割り切る
 大量のメールは返信ルールを決めて対処する
ゼロから何かを出せますか?
 コンサルタントはアウトプットが命
 打合せごとに必ずアウトプットを渡そう
 報告書は報告直前につくるのではなく、会議後にドラフトにしておく
すべてに“価値”を付加しなければならない
 表紙や目次も“立派な”成果物
 身なりや言葉遣いにも価値を求められる
自分の長所の磨き方、苦手分野の克服法
 まずはマネから始めよう
 “正真正銘”のオリジナルは存在しない

第3章 短期間で最大の成果を上げるマネジメントスキル

経営戦略プロジェクトの失敗は企業の終焉につながる
 プロジェクトマネジメントは経営戦略成功へのカギ
 コンサルタントの助けがいるプロジェクトは増加している
 品質&納期vs.コストでとらえよう
PMBOKを進化させたプロジェクトマネジメント応用テクニック
 コンサルタントが使うプロジェクトマネジメントの5つの機能
 7つのロールですべてのプロジェクトに対応する
炎上プロジェクトの救出法
 難関なプロジェクトでも解決法はある
 7つのレベルから火事の大きさを測る
いますぐできるコミュニケーションテクニック
 コミュニケーション手段の使い分けでも差をつけられる
 オリエンテーションを上手に使った最高のキックオフ
守られていない進捗管理の大原則
 進捗管理者は品質管理者を兼務しない
 フォーマット作成の工夫のコツ
品質の“本質”を理解する
 成果とプロジェクトに分けられる品質の2つの側面
 「嘘」データの見分け方
 100%の成果物品質を管理することはできる?
リスケジュールと課題管理の極意
 カスケードしたプロジェクトをリスケジュールするポイント
 “計画通り”を実現する課題管理テクニック

第4章 案件を勝ち取る提案力と営業力

ロジカルに身につけるプレゼンテーションスキル
 エグゼクティブとやり合えるコミュニケーションスキル
 “大きく”ではなく“はっきり”伝えるオーラル(話術)スキル
 問題解決に一番大切なリスニングスキル
 外資系ファーム流ライティングスキル
クライアントから選ばれるコンサルタントの営業術
 適度にプッシュして、最後にはプル型営業を実現する
 予算は「妥協」せずに「妥結」する
 既存案件の場合は「拡張」の前に「継続」させる
 心証を悪くされずに上手に断るコツ
 大切なクライアントには渡り鳥になってもらう

第5章 コンサルタントの報酬体系と採用試験対策

コンサルタントの報酬のしくみ
 コンサルタントは完全年俸制で残業手当はない
 「給与が上がるか、それとも去るか」のコンサルタントの査定
 コンサルタントを査定するための絶対評価と相対評価
「会いたい」と思わせる職務経歴書の書き方
 選ばれる職務経歴書の6つのポイント
コンサルタント採用試験対策
 意外に重視されている試験当日の身なり
 面接では採用官を質問で唸らせよう
 一般的に求められるコンサルタントの採用基準
 転職理由の上手な話し方

書評 読了日 2010/12/18(土)
概要 コンサルタントに求められる考え方やスキルは何か、SEの経験に何をプラスすればコンサルタントへの道が拓けるのか、採用される人とされない人の差は何か、などが具体的にわかる一冊。
著者は、アクセンチュアのプログラマー、コンサルタントを経て、現在外資系コンサルティングファームの役員を務める北添裕己氏。
対象読者 コンサルタントへのキャリアアップやキャリアチェンジを目指すSEやビジネスパーソン。もしくはコンサルタントを目指す就活生など。
そもそもコンサルタントとは何をする人か、から説明されているため、単に興味がある方々にも参考になります。
購入のきっかけ 中堅SEとして、ヒューマン・スキル以外のコア領域を、IT技術寄り(ITスペシャリスト、ITアーキテクト)かコンサルティング寄り(コンサルタント)にするかの判断材料とするため。また、これまでのSEの経験で得たスキルと、U.S.CPA(米国公認会計士)の勉強で得た知識を活かすキャリアパスを検討する上で、コンサルタントが有力な候補の1つとして考えられたため、本のタイトルが思わず目に留まりました。
プラス要素 コンサルタントの仕事内容、SEとの違いと共通点、SEが新たに身につけなければならないこと、コンサルタントになるための基礎力・考え方、など、コンサルタントに魅力を感じるSEであれば、誰でも知りたいような内容が説明されています。筆者自身も、プログラマーからコンサルタントにキャリアアップした経験があるため、成功経験や失敗経験が所々に紹介されている点に、イメージが膨らみます。
最後の章では、ボリュームは少し少ないものの、コンサルタントの報酬体系と採用試験対策が記載されており、SEから転職してコンサルタントを目指される方は必見の内容になっていると思います。
マイナス要素 『SEからコンサルタントになる方法』というタイトルですが、どちらかというとコンサルタントの説明の箇所が多く、コンサルタントになるためにどうすればよいか、という点に関する記述が少なかったように見受けられます。筆者が在籍していたアクセンチュアという会社は、プログラマー(SE)からコンサルタントへのキャリアパスがある程度はっきりしているようなので、他社にお勤めのSEの場合は、現状のSEのスキルと、コンサルタントに求められるスキルのギャップを埋める方法は自分なりに詳細に落とし込む必要があります。(まぁ、そこまでを1冊の本に求めるものではないかもしれませんが。。)
ナルホドな点と考察 コンサルタントには創造的な課題解決力などが求められると思いがちだっため、第2章の後半の「再利用性は創造性に勝る」という話には少し驚きました。しかし、同じ箇所で語られている「“正真正銘”のオリジナルは存在しない」ことはある意味当然に近いもので、SEの仕事としての提案業務やアウトプットを求められる業務でも応用できると感じました。
効率的に質の高いアウトプットを出すためには、過去の秀作からの「いいとこどり」を割り切って行うことも重要だと思い、現職のうちから実践していこうと思いました。
個人的なNext Action ・SEとしてのITスキル、PMスキルをさらに磨く。
・システム構築の案件に携わる際は、経営戦略→IT戦略→システム設計→システム構築の背景を正確に理解する。
・長所の研磨と弱点の克服をバランスよく行う。
・創造性より効率的な再利用性を重視し、過去の良い成果物を使い回す。
・予算、期限、品質を意識したプロジェクトマネジメントスキルを養う。
・コンサルタントの営業力として、口頭での交渉力、正確に漏れなく聞き取る力、力強い印象を与える資料をすばやく作成する力を養う。
・質問や否定的な意見は、信頼を得るチャンスと捉える。
・プロジェクターで使用するパワーポイント資料のフォントの目安は、24ポイントにする。
・P.183~P.187のコンサルタントに求められる採用基準を意識して身につける。
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