★★★★☆:『キャリアショック ―どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか?』 高橋俊介
| 基本情報 | Amazon情報 | キャリアショック ―どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか? SB文庫 著者/訳者:高橋 俊介 出版社:ソフトバンククリエイティブ( 2006-06-28 ) 定価:¥ 683 Amazon価格:¥ 683 文庫 ( 240 ページ ) |
| 目次 |
はじめに
キャリアショックに備えよ/会社の育成方針に盲従する危険 序章 キャリアショックはある日突然やってくる 日産自動車で何が起きているのか/キャリアリスクが増大している/ヒューレット・パッカードで何が起きているのか/HPのキャリア自律支援策/変化の時代のキャリア構築は予定どおりにはいかない 第1章 成功のキャリアか幸せのキャリアか 人に値段はつくのか/資格で人の値段は上がるのか/「幸福のキャリア」と「不幸のキャリア」/スキルとコンピタンシー/カギを握るのはパーソナリティー/幸福なキャリアとは動機とコンピタンシーのマッチング/「二〇・二五・五五の法則」/アメリカの弁護士と日本のスチュワーデス/上司と部下のマッチング/エニアグラムの九つのタイプ/自分の価値観から動機を知る/ラブ・ユア・パーソナリティー/キャリア選択の「ナンバーワンキャリア」と「オンリーワンキャリア」/動機のない過剰な努力はバーンアウトを招く/職種タイプにより重要な人材要件は異なる/起業家は育成できるか/人脈や情報網も陳腐化する 第2章 キャリアを切り開く人の行動パターン
キャリアコンピタンシー調査の試み 第3章 キャリアを切り開く人の発想パターン
幸せなキャリアを切り開く人の価値観とは何か 第4章 人生支配の代償だった雇用保障 春闘で「雇用」か「賃金」かを交渉する矛盾/支配あるところに責任が生じる/悪いのは年功ではなく序列による支配だ/精神論の会社は辞める社員を裏切り者扱いする 第5章 知的資本経営のできない会社は生き残れない 「人材排出企業」と「人材輩出企業」/人材は資産なのか/「知恵の投資家」としての人材に知恵を投資させるには 第6章 明日から取るべき五つのアクション
個人は何をすべきなのか? あとがき |
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| 書評 | 読了日 | 2011/1/1(土) |
| 概要 |
自分のキャリアの将来像を明確に描くことが不可能な変化の時代における、自分で自分の人生を切り開く方法論の解説書。 著者は、東京大学工学部航空学科を卒業後、日本国有鉄道、米国プリンストン大学工学部修士課程、マッキンゼーアンドカンパニー、人事組織コンサルティング会社のワトソンワイアット(93年同社代表取締役社長)を経て、個人事務所ピープルファクターコンサルティングを設立し、慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科教授を務める高橋俊介氏。 |
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| 対象読者 |
20代~30代のビジネスパーソン。就職活動を控える学生。長期的なキャリア戦略を考える上で、会社に頼らず、自律的・能動的にキャリアを形成したいビジネスパーソンに特に参考になると思います。 また、ビジネスパーソンの育成を担う企業側にも参考になりそうな箇所が多数あるので、人事担当者も参考になると思います。 |
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| 購入のきっかけ | 20代で人生の年収は9割決まるにて、キャリアを考えるブックガイドで紹介されていたため。目次や紹介にあった「キャリアを切り開く」というフレーズに期待が持てました。 | |
| プラス要素 |
2000年12月に刊行された単行本が、2006年7月に文庫化された本になりますが、現在や今後も通用する考え方が多数解説されており、当時の革新性を感じさせられます。 第1章では、パーソナリティー、コンピタンシー、動機といった本書で扱われる重要な要素が丁寧に解説されています。それらの要素をもとに、第2章では、キャリアを切り開く人の行動パターンから、ビジネスパーソンはどのように行動すればいいのか、第3章では、キャリアを切り開く人の発想パターンから、ビジネスパーソンはどのように意識すればいいのか、が解説されています。そして第6章では、個人と企業に対し、明日から取るべきと言いつつも長期的に道標となる5つのアクションが実践的なレベルで紹介されており、迷いや悩みの多いビジネスパーソンには必ず処方箋となると思います。 |
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| マイナス要素 | 出版年数が古いことと、個人的に外資系企業に属していることから、既知の内容が少なからず見受けられました。最近出版されたキャリアに関する本を読んだことがあったり、典型的な日系企業に属していないようなビジネスパーソンは、序章、第4章、第5章あたりは、さっと読み飛ばしてもいいかもしれません。 | |
| ナルホドな点と考察 |
本書では「キャリアの達人の基本中の基本」と書かれていましたが、「やりたい仕事」を「やるべき仕事」として提起し、いやな仕事が回ってこないように先手でやりたい仕事を膨らませる、という方法は、本書の内容のうち最も自分も実践したいと思ったものでした。 現在の仕事からあまりにかけ離れたものは無理かもしれませんが、近い仕事で携われていないものに関しては、自分もこの方法を参考にし、自分のやりたい方向に進んでいきたい、とモチベーションが上がりました。 |
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| 個人的なNext Action |
・パーソナリティは矯正するのではなく活かす。 ・動機とマッチングする未開発のコンピテンシーを1つでも多く発見し、必要に応じてスキルをつけ、ポテンシャルを幅広く開拓する。 ・WHAT→HOW→DO→CHECKの仕事のサイクルをWHATから行う。 ・「やりたい仕事」を「やるべき仕事」としてWHATを提起し、仕事を膨らませる。 ・自分のやりたい仕事を膨らませて、いやな仕事ができないぐらい忙しくする。 ・社外の人脈づくりは、無目的な異業種交流会ではなく、具体的な目標を持って参加する。 ・同じ問題意識を持つ社内のキーパーソンと情報交換を続ける。 ・論文で自分の問題意識をアピールする。 ・実績を出してビジネスリーダーを目指すなら、分業が進んだ本流より、傍流のマイナー部門や新しい部門で実績を出す。 ・勉強→実践を何度も繰り返し、スキルを一気呵成につける。 ・日常的に仕事を膨らませ、数ヶ月ごとに布石を打ち、数年ごとにキャリアを進め、人生で数回キャリアを振る。 ・本流からの遅れをキャッチアップするのではなく、敢えてキャリアを横に振って、希少性や差別性を狙う。 ・同質経験より異質経験を積む。 ・2番目に得意なことを仕事にし、1番得意なことを差別性・希少性にする。 ・自分なりに動向を読み、判断し、自分を掛ける。 ・基礎ができた後は、指導してもらえる組織より好きなようにできる組織を選ぶ。 ・転職の際は、合理的判断だけでなく、自分に合うかどうかの直感を大切にする。 ・仕事だけでなくプライベートの動機からもコンピテンシーを把握する。 ・計画的ではなく、自律的・能動的にキャリアをつくる。 ・いきなりキャリアゴールではなく、まずは自らのビジョンとバリューを掲げる。 ・価値あるWHATを構築するコンピテンシーを強化する。 ・顧客のニーズ、自分の動機、世の中の動きにとって価値のあるWHATを構築する。 ・社内異動は、自分の意思に加えて、会社の必要性、自分のポテンシャルの要件を満たすものに挑む。 |
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