★★★★☆:『SEのための29歳からのキャリア向上計画』 山崎有生
| 基本情報 | Amazon情報 | 著者/訳者:山崎 有生 出版社:技術評論社( 2010-07-15 ) 定価:¥ 2,079 Amazon価格:¥ 2,079 単行本(ソフトカバー) ( 288 ページ ) |
| 目次 |
はじめに
第1章 コミュニケーション力のつけ方
コミュニケーションとは何か? 第2章 ネゴシエーション力のつけ方
交渉の本当の目的 第3章 リーダーシップ力のつけ方
リーダーシップとは何か? 第4章 3つのスキルをキャリアアップにどう活かすのか?
“強み”を伸ばしてキャリアアップ 参考文献 |
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| 書評 | 読了日 | 2010/8/24(火) |
| 概要 |
ITスキル標準で定義されている、あらゆる職種で必要とされる3つの「ヒューマン・スキル」(コミュニケーション/ネゴシエーション/リーダーシップ)に関して、ITスキル標準の項目をベースに、読者が独習できるように解説した書籍。 著者は、セイ・コンサルティング・グループ株式会社の代表取締役で、中小企業診断士、情報セキュリティアドミニストレータ、人財投資コンサルタントの山崎有生氏。 |
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| 対象読者 |
中堅と呼ばれるようになってきた立場のエンジニア。今後のキャリアについて考えているエンジニア。一目置かれるような円滑な仕事のしかたを知りたい方々。 ヒューマン・スキルという人間関係の根底にあるスキルを解説した書籍のため、IT業界のエンジニアだけでなく、あらゆる業種のビジネスパーソンにも参考になると思います。 |
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| 購入のきっかけ | SEが28歳までに身につける28の力などに引き続き、書店で見かけた際に、節目となるこの年齢のタイトルに惹かれたため。中堅SEとしてキャリアに弾みをつけるにあたって、本書で題材にしているヒューマン・スキルをどう伸ばそうかちょうど悩んでいたため、役立ちそうだと思いました。 | |
| プラス要素 |
冒頭で、ITスキル標準やIT業界のありがちな現場などを例に、ヒューマン・スキルの重要性を改めて説いている点は、そういう仕事を敬遠しがちなSEとしてモチベーションの上がる内容だったと思います。 主な構成としては、書籍ベースでは習得が難しいヒューマン・スキルについて、コミュニケーション、ネゴシエーション、リーダーシップを別々に章立てて解説しており、それぞれ「鉄則」「クイズ」「事例」「ワーク」などを通して体験的に学べる点がユニークであると思いました。 また、ヒューマン・スキルは体系的にも捉えづらいので、ITスキル標準の項目をベースに解説している点も、理解につながりやすい点だと思います。ヒューマン・スキルは書籍を1度読んだだけで身に付くようなスキルではないため、本書のように項目が整理されていると、あとで読み返した際にもわかりやすそうです。 |
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| マイナス要素 |
コンサルティングのフレームワークとしても多用されるMECEなどについては、本論から外れることを理由に軽く解説されるのみだったため、初学者にとっては誤解しないよう注意が必要だと思いました。 また、リーダーシップの章で、ファシリテーションよりコーチングの方がかなり比重が高かった点は、個人的に物足りない感じがしました。 |
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| ナルホドな点と考察 |
リーダーシップの章の前半で紹介されていたカッツモデルの3つのスキルは、個人的に初耳だったせいもありますが、新鮮でナルホドと思う内容でした。テクニカル・スキル、ヒューマン・スキル、コンセプチャル・スキルの3つのスキルについて、職位に応じて各スキルの重要度や必要性が変わるという点に関しては、よく考えれば当たり前ですが、本書のように図になって解説されると、長期的なキャリアプランを練るのに役立ちそうだと思いました。 職位が上がるにつれて、テクニカル・スキルの重要度が下がるという点は、今のうちにテクニカル・スキルを身に付けておかなければ、あとからリカバリーしようにもその機会が得られにくい、ということで危機感が高まりました。 |
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| 個人的なNext Action |
・コミュニケーションの相手を知り、伝わるまで何回も伝える。 ・不便、不足、不安など、”不”のつくところにニーズを探す。 ・論理的な構成は、P・PREP法(Purpose→Point→Reason→Example→Point)で作る。 ・メリットだけでなく、デメリットも合わせた両面提示をする。 ・プレゼンは、序論(感謝の挨拶)→本論(P・PREP)→(結論)→質疑応答で構成する。 ・提案のプレゼンは、使用前と使用後の差分をわかりやすく示す。 ・プレゼン資料は一晩寝かせて客観視する。 ・緊張しないためにも、プレゼンは徹底的にリハーサルを行う。 ・ドッグワードが出そうになったら間に変える。 ・プレゼンを時間内に終えるためには、中間点を決め、経過の状況で時間を調整する。 ・交渉は、競争ではなく共創と考え、とにかく話し合う。 ・交渉では、目的を狭く低く捉えず、広く高く捉える。 ・目標を設定する前に、目的を明確化する。 ・「心理」で相手の心情を理解し、「論理」でこちらの主張を説明し、「逆提案」でwin-winとなる提案をし、通らなければ「妥協」する。 ・自己の価値を高める、選択肢を増やす、第三者を活用する、グループを形成する、の4つで力関係を強める。 ・「相手 vs 自分」ではなく「相手+自分 vs 問題」の関係で交渉する。 ・論理のアプローチだけでなく、感情に訴える心理のアプローチも取り入れる。 ・断定ではなく、「~してはどうでしょう?」と質問話法にして和らげる。 ・交渉の選択肢を増やし、譲れないことと譲ってもよいことの線引きをする。 ・交渉は後出しジャンケンで、「いくらだったらいいか?」と尋ねる。 ・相手にも宿題を出し、相手のコミットメントを聞き出す。 ・問題点を聞くのではなく、今後の理想的な姿を聞き、そのギャップを提案につなげる。 ・リーダーシップとして、ビジョン/ゴールを掲げ、他者の力を引き出し、変革を実現する。 ・お客様は、ITシステムを入れたいのではなく、ITを通じて何かを変革したい、ということを常に頭に置く。 ・売上は会社の外にあるので、外に目を向ける。 ・テクニカル・スキル→ヒューマン・スキル→コンセプチャル・スキルの順に、必要なスキルの比重を職位に応じて移す。 ・ビジョン→分析の順に、ありたい姿と現状のギャップを分析し、アクションを立てる。 ・提供するのは、「もの」ではなく「こと」で考える。 ・答えは相手の中にあるので、それを引き出すようコーチングする。 ・モノに対してはwhy、人に対してはhowで尋ねる。 ・コーチングは4ステップの、Goals→Reality→Options→Willで行う。 ・ファシリテーションでは、話し合いのゴールを最初に決める。 ・リーダーの重要な要素として、ユーモアで笑いを取る。 ・弱みを克服するより、強みをさらに伸ばすことに注力する。 ・オリジナルな表現のマイ・コンピテンシーを作る。 ・自分が思う自分と他人が思う自分のズレを少なくする。 ・自分だけのオリジナルな肩書を作る。 ・業務は標準化し、戦略は差別化する。 ・ワーク3、5、7、8、9を行う。 …などなど多すぎ。。さすがに絞らないとできないですね。。 |
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